EIJIRO OZAKI (IN JAPANESE)

MADE IN AMERICA

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【素晴らしかった一人芝居をご紹介します】
日本から米国に渡った1人の女優が、日本・NY・LAで生き抜いてきた実体験をベースに、
愛情とは?安全な場所とは?
真の幸せとは何なのか?
を問いかける…
『MADE IN AMERICA』
楽しかった思い出も、
身の凍るほど辛い、トラウマになるような命と尊厳に関わる出来事の数々も、
巧みにチャーミングなオチや笑いに変え、
胸を打つ感動に昇華させ、最後には涙を誘う脚本とテンポの良い構成が見事。
独白が続いていくセリフ量も圧巻で、
これを書き上げ、観客の前で披露するまでに、どれだけの稽古時間を費やし、どれほどの人生の難局を乗り越えてきたのかと思うと、計り知れない凄みを感じました。
“努力と継続(あきらめない力)”が
人をどこまで高めていけるのかを
目の当たりにし、勇気をもらえる作品です。
主演・脚本のナカジマ・テルコ(輝子)ちゃん Teruko Nakajima とは2008年に、AFIの短編映画の撮影時に知り合いました。
当時、渡米したばかりの僕はまだLAの社会や業界に認知もされていない頃でしたが、輝子ちゃんは僕の俳優活動を知ってくれていました。
アメリカ人の監督に、
「尾崎さんが出ているなら、参加したい!」
と、端役しか役が残っていなかったにも関わらず、直談判をして撮影現場に来てくれたのだそうです。
そこから実に14年を経て、自分の初の一人舞台を披露してくれました。
米国でコメディという厳しい競争の分野に進み、テレビなどのキャリアを着々と築き、沢山のことを肥やしにして成長していたのだな…ということが、堂々たる演じぶりから伝わってきました。
終演後も、劇場の外で観客の一人一人に満面の笑みで丁寧に接する姿に涙が出ました。
この作品はすでに賞をいくつか獲得し、
再演の予定もあるそうです。
なんとNYのオフ・ブロードウェイ公演の計画と
エジンバラでの公演予定も組まれているそう。
長い歳月を経ても忘れないでいてくれて、
大切な挑戦の公演に招いてくれて、
本当に感慨深いものがありました。
再演の際には是非、劇場に足をお運び下さい。
おススメしたい一本です!